チタン酸ジルコン酸鉛(チタンさんジルコンさんなまり、lead zirconate titanate, PZT)は三元系金属酸化物であるチタン酸鉛とジルコン酸鉛の混晶である。東京工業大学の高木豊、白根元、沢口悦郎らにより1952年に発見された。組成式は Pb(Zr<sub>x</sub>, Ti<sub>1−x</sub>)O<sub>3</sub> で、x = 0.525 付近に正方晶と菱面体晶とのモルフォトロピック相境界が存在し、その近傍の組成において最も大きな圧電特性を示す。結晶構造はペロブスカイト構造であり、巨大な誘電率および圧電性、強誘......
チタン酸ジルコン酸鉛(チタンさんジルコンさんなまり、lead zirconate titanate, PZT)は三元系金属酸化物であるチタン酸鉛とジルコン酸鉛の混晶である。東京工業大学の高木豊、白根元、沢口悦郎らにより1952年に発見された。組成式は Pb(Zr<sub>x</sub>, Ti<sub>1−x</sub>)O<sub>3</sub> で、x = 0.5......