金 喬覚(きん・きょうかく、696年 - 794年)は、唐代に活動したとされる伝説的な僧。新羅の王子で、中国における地蔵菩薩の聖地・九華山(安徽省)では地蔵菩薩の化身として崇敬されている。中国側・朝鮮側いずれの史料によっても「金喬覚」という人物の実在性は乏しい。金喬覚の説話は、新羅から九華山に渡った地蔵 (僧)|釈地蔵をはじめとする新羅出身の僧たちの事績と、地蔵菩薩信仰が合成され、発展したものと考えられる。伝承によれば、新羅の王子として生まれた金喬覚は、唐へ留学した際に仏教にふれる。新羅へ帰国後、王子としての生活に嫌気が差し、髪をそり落とし出家した。その後......
金 喬覚(きん・きょうかく、696年 - 794年)は、唐代に活動したとされる伝説的な僧。新羅の王子で、中国における地蔵菩薩の聖地・九華山(安徽省)では地蔵菩薩の化身として崇敬されている。中国側・朝鮮側いずれの史料によっても「金喬覚」という人物の実在性は乏しい。金喬覚の説話は、新羅から九華山に渡った地蔵 (僧)|釈地蔵をはじめとする新羅出身の僧たちの事績と、地蔵菩薩信仰が合成され......