羅王常(ら おうじょう、1535年 - 1606年+)は中国明代の墨匠(製墨家)・篆刻家である。安徽歙県の人。羅龍文(号:小華)の子で元の名を南斗といった。父龍文が権勢家の厳嵩・厳世蕃の不正事件に連座し北京にて処刑されると、戸籍を捨て上海松江(海上)に逃れ父の友人顧従徳に匿われた。その後、姓名を王常(おう じょう)と偽り、字を延年または幼安、号を懶軒・青羊生などと改称した。事件後、40年経過してようやく本姓を復し、羅王常と名乗ったという。父から引き継いだ製墨を業としていたが、逃亡後は篆刻家として著名になる。浙派に属する。また骨董を商い詩文に長けたという。顧......
羅王常(ら おうじょう、1535年 - 1606年+)は中国明代の墨匠(製墨家)・篆刻家である。安徽歙県の人。羅龍文(号:小華)の子で元の名を南斗といった。父龍文が権勢家の厳嵩・厳世蕃の不正事件に連座し北京にて処刑されると、戸籍を捨て上海松江(海上)に逃れ父の友人顧従徳に匿われた。その後、姓名を王常(おう じょう)と偽り、字を延年または幼安、号を懶軒・青羊生などと改称した。事件後......