範玄(はんげん、保延3年(1137年) - 正治元年6月1日(1199年6月25日))は、平安時代末期から鎌倉時代初期の真言宗の僧侶・歌人。藤原為業の子で、姉妹に三河内侍がいる(範玄の娘とする説もある)。久安5年(1149年)頃に興福寺の覚珍の元に弟子入りし、その没後は同寺の玄縁の門人となった。嘉応2年12月30日(1171年2月6日)には法橋に叙され、承安3年(1173年)に権律師に任ぜられた。この頃に後白河法皇の信任を得て、その意向によって興福寺一乗院の院主に任ぜられ、安元元年(1175年)に元興寺別当になる。ところで、本来摂関家の子弟が独占していた一......
範玄(はんげん、保延3年(1137年) - 正治元年6月1日(1199年6月25日))は、平安時代末期から鎌倉時代初期の真言宗の僧侶・歌人。藤原為業の子で、姉妹に三河内侍がいる(範玄の娘とする説もある)。久安5年(1149年)頃に興福寺の覚珍の元に弟子入りし、その没後は同寺の玄縁の門人となった。嘉応2年12月30日(1171年2月6日)には法橋に叙され、承安3年(1173年)に権......