秦 九韶(しん きゅうしょう、1202年-1261年)は南宋時代の数学者。字は道古。ただし、生年に関しては異説がある。また、先祖に従って本貫(籍)は魯郡としているが、実際には四川で生まれている(魯郡は当時、金の支配下にあった)。若い頃は南宋の官僚であった父に従って各地を転々とし、父が首都臨安に赴任した際に太史局に通って数学や暦学、天文学を学んだ。後に、父に従って一旦は四川に戻り、彼も地元の県尉に任じられる。以後、順調に昇進して1244年に建康府通判に任じられるが、母の服喪を理由に一旦官を辞し、1247年に『数書九章』を著す。1254年に沿江制置司参議に任じ......
秦 九韶(しん きゅうしょう、1202年-1261年)は南宋時代の数学者。字は道古。ただし、生年に関しては異説がある。また、先祖に従って本貫(籍)は魯郡としているが、実際には四川で生まれている(魯郡は当時、金の支配下にあった)。若い頃は南宋の官僚であった父に従って各地を転々とし、父が首都臨安に赴任した際に太史局に通って数学や暦学、天文学を学んだ。後に、父に従って一旦は四川に戻り、......