王 艮(おう こん, 1483年(成化19年) - 1541年(嘉靖20年))は、中国の明代の思想家である。江蘇省泰州県の出身。字は汝止、後に心斎と号した。製塩を生業とする家に生まれ、塩商に関係して山東省に旅し、曲阜の孔廟に詣でたことが、学問をするきっかけとなったとされる。1520年(正徳15年)、王守仁(王陽明)に入門した。王守仁の没後、王畿・鄒守益・欧陽徳・聶豹・羅洪先らの同門と共に、王守仁の唱えた致良知説を継承した。王艮の学問は、格物説に独創性を持ったもので、それは自我を至上として「独善」からの脱却を説くものであった。この場合の「独善」とは、治国平天......
王 艮(おう こん, 1483年(成化19年) - 1541年(嘉靖20年))は、中国の明代の思想家である。江蘇省泰州県の出身。字は汝止、後に心斎と号した。製塩を生業とする家に生まれ、塩商に関係して山東省に旅し、曲阜の孔廟に詣でたことが、学問をするきっかけとなったとされる。1520年(正徳15年)、王守仁(王陽明)に入門した。王守仁の没後、王畿・鄒守益・欧陽徳・聶豹・羅洪先らの同......