王 章(おう しょう、? - 紀元前24年)は、前漢後期の人物。字は仲卿。泰山郡鉅平(山東省泰安市)の人。若くして長安で学問を学んだ。妻と2人で住んでいたが、病気になってもまともな掛けものもなく、粗末な衣の上に臥せっていた。王章は妻に対し、泣いて今生の別れを述べようとしたが、妻は「都の大臣たちにだって貴方を超える人などおりません。今、病気で苦しんでいるからといって奮起せずに泣いているとは、なんと卑しいことですか」と叱咤した。その後官に就き、諫大夫となり、直言をすることで朝廷で名声を博した。元帝の初めに左曹中郎将に抜擢された。御史中丞陳咸と仲が良く、権力を握......
王 章(おう しょう、? - 紀元前24年)は、前漢後期の人物。字は仲卿。泰山郡鉅平(山東省泰安市)の人。若くして長安で学問を学んだ。妻と2人で住んでいたが、病気になってもまともな掛けものもなく、粗末な衣の上に臥せっていた。王章は妻に対し、泣いて今生の別れを述べようとしたが、妻は「都の大臣たちにだって貴方を超える人などおりません。今、病気で苦しんでいるからといって奮起せずに泣いて......