王 冕(おう べん、1310年 - 1359年)は中国元代末期の画家・詩人・篆刻家。字は元章、号は煮石山農・会稽外史・梅花屋主など。諸曁(現在の浙江省)の出身。科挙試験を受けたものの合格せず、その後印綬を帯びること(=官僚になること)をあきらめて全国を放浪し、絵を売りながら暮らしたといわれている。このためか、同じく科挙に落ちた清の小説家・呉敬梓の政治諷刺小説『儒林外史』にも登場する。元末を代表する画家で、殊に花鳥画の発展に大きく貢献した。梅の花を画題として好み、満開の梅を華麗に表現しきったその作風は、中国はおろか日本の南画家たちにも強い影響を与えた。詩人と......
王 冕(おう べん、1310年 - 1359年)は中国元代末期の画家・詩人・篆刻家。字は元章、号は煮石山農・会稽外史・梅花屋主など。諸曁(現在の浙江省)の出身。科挙試験を受けたものの合格せず、その後印綬を帯びること(=官僚になること)をあきらめて全国を放浪し、絵を売りながら暮らしたといわれている。このためか、同じく科挙に落ちた清の小説家・呉敬梓の政治諷刺小説『儒林外史』にも登場す......