『潮騒』(しおさい)は、三島由紀夫の10作目の長編小説。三島の代表作の一つである。三重県鳥羽市に属する歌島(現在の神島の古名)を舞台に、若く純朴な恋人同士の漁夫と海女が、いくつもの障害や困難を乗り越え、成就するまでを描いた純愛物語。古代ギリシアの散文作品『ダフニスとクロエ』に着想を得て書かれた作品である。1954年(昭和29年)6月10日に書き下ろしで新潮社より刊行された。たちまちベストセラーとなり、第1回(1954年度)新潮社文学賞を受賞した。アメリカでも翻訳出版されベストセラーとなった。文庫版は新潮文庫で刊行されている。翻訳版は1956年(昭和31年)......
『潮騒』(しおさい)は、三島由紀夫の10作目の長編小説。三島の代表作の一つである。三重県鳥羽市に属する歌島(現在の神島の古名)を舞台に、若く純朴な恋人同士の漁夫と海女が、いくつもの障害や困難を乗り越え、成就するまでを描いた純愛物語。古代ギリシアの散文作品『ダフニスとクロエ』に着想を得て書かれた作品である。1954年(昭和29年)6月10日に書き下ろしで新潮社より刊行された。たちま......