深沙大将(じんじゃだいしょう)は、深沙神、深沙大王とも呼ばれる仏教の守護神の一人で、大般若経の十六善神の上首として信仰されることが多い。従って、独尊としての信仰は修験道によるところが大きい。玄奘三蔵がインドへ行く途中、砂の中から現れ、玄奘を守護したと伝えられる。姿は、1面2臂(ひ)で髑髏の瓔珞をつけ、象革の袴を履く、持物については一定しないが、蛇や戟を持つものがある。修験道では、慧印六段法の加行本尊になっているが、その道場観では鬼神形ではなく、唐服を着た、道教神で冥界の神である泰山府君と習合した姿である。利益には、いわゆる「十種勝利」「四種果報」があるが、......
深沙大将(じんじゃだいしょう)は、深沙神、深沙大王とも呼ばれる仏教の守護神の一人で、大般若経の十六善神の上首として信仰されることが多い。従って、独尊としての信仰は修験道によるところが大きい。玄奘三蔵がインドへ行く途中、砂の中から現れ、玄奘を守護したと伝えられる。姿は、1面2臂(ひ)で髑髏の瓔珞をつけ、象革の袴を履く、持物については一定しないが、蛇や戟を持つものがある。修験道では、......