『永すぎた春』(ながすぎたはる)は、三島由紀夫の長編小説。永すぎた婚約期間中の男女の紆余曲折と危機を描いた作品である。同時に平行して連載された『金閣寺』とは趣が正反対の明るい青春の恋愛小説で、主人公のカップルのように、婚約期間の長い恋人の倦怠や波乱を指す「永すぎた春」という言葉は流行語となった。“January” から“December” までの12か月の章に分かれ、二人の間に起こる大小さまざまな恋の危機が、巧妙な逆説と洒脱な風味で描かれている。1956年(昭和31年)、雑誌『婦人倶楽部』1月号から12月号に連載された。単行本は同年12月25日に大日本雄弁......
『永すぎた春』(ながすぎたはる)は、三島由紀夫の長編小説。永すぎた婚約期間中の男女の紆余曲折と危機を描いた作品である。同時に平行して連載された『金閣寺』とは趣が正反対の明るい青春の恋愛小説で、主人公のカップルのように、婚約期間の長い恋人の倦怠や波乱を指す「永すぎた春」という言葉は流行語となった。“January” から“December” までの12か月の章に分かれ、二人の間に起......