毛利 重能(もうり しげよし、生没年不詳)は、江戸時代前期の和算家。現在知られている中では最も古い。通称・勘兵衛、官位は出羽守。当初、豊臣秀吉に仕えて出羽守となり、明に留学して算術を学ぶ。大坂の陣では同姓の誼で毛利勝永の部隊にいたとある。著書『割算書』(通称 1622年。)は、『算用記』と共に江戸時代初期を代表する貴重な和算書である。『割算書』の奥付には、「摂津国武庫郡瓦林から京都へ移り住み、“割算の天下一”という名(割算天下一指南の看板)の下に塾を開いた」と書かれている。また、割算書には、割り算の起源としてキリスト教の逸話を引用して紹介していることから、......
毛利 重能(もうり しげよし、生没年不詳)は、江戸時代前期の和算家。現在知られている中では最も古い。通称・勘兵衛、官位は出羽守。当初、豊臣秀吉に仕えて出羽守となり、明に留学して算術を学ぶ。大坂の陣では同姓の誼で毛利勝永の部隊にいたとある。著書『割算書』(通称 1622年。)は、『算用記』と共に江戸時代初期を代表する貴重な和算書である。『割算書』の奥付には、「摂津国武庫郡瓦林から京......