李復言(りふくげん)は中唐の文士。伝奇小説集『続玄怪録』の著作があり、同集の現伝諸則から少なくも憲宗の元和から宣宗の大中に掛けて(およそ西暦9世紀前半)に在世した人物と推定されるが不詳。『続玄怪録』中の「張質(ちょうしつ)」の末では作者自身に擬せられる彭城県の知事李生が元和6年(811年)にこの話(張質)を聞いたとあって、また「辛公平上仙(しんこうへいじょうせん)」の末でも文宗の太和初年(820年代末)に李生が同県の知事であった時にこの話(辛公平上仙)を聞いたとあり、「張老(ちょうろう)」の末では太和の初めに塩鉄院を司った(塩鉄使?)李公が「余に命じて」こ......
李復言(りふくげん)は中唐の文士。伝奇小説集『続玄怪録』の著作があり、同集の現伝諸則から少なくも憲宗の元和から宣宗の大中に掛けて(およそ西暦9世紀前半)に在世した人物と推定されるが不詳。『続玄怪録』中の「張質(ちょうしつ)」の末では作者自身に擬せられる彭城県の知事李生が元和6年(811年)にこの話(張質)を聞いたとあって、また「辛公平上仙(しんこうへいじょうせん)」の末でも文宗の......