本山 茂宗(もとやま しげむね)は、戦国時代の大名。土佐国本山郷より出た豪族。武勇に優れた人物で、『土佐物語』では、「其器傑出して、偏に興立の志ありければ、近辺の金銀衣食を与へて是を懐け、諸士に賄を厚くして親みをなし、遂に人数を催して、土佐・吾川両郡に発向して、随はざるをば攻亡し、降を乞ふをば、免して幕下になし、両郡く打摩け、猛威を振ふ事甚し」といわれる傑物だった。土佐七雄の中では最も勢力が大きかった。山深い土佐北部から出て、経済的に豊かな土佐中央部へ侵攻し勢力を拡大した。本城だった本山城を子の茂辰にゆずり、朝倉城に本拠を移して経営をたくましくした。天文9......
本山 茂宗(もとやま しげむね)は、戦国時代の大名。土佐国本山郷より出た豪族。武勇に優れた人物で、『土佐物語』では、「其器傑出して、偏に興立の志ありければ、近辺の金銀衣食を与へて是を懐け、諸士に賄を厚くして親みをなし、遂に人数を催して、土佐・吾川両郡に発向して、随はざるをば攻亡し、降を乞ふをば、免して幕下になし、両郡く打摩け、猛威を振ふ事甚し」といわれる傑物だった。土佐七雄の中で......