『春』(はる)は、島崎藤村の長編小説。当初書き下ろしの予定だったが、二葉亭四迷の勧めで、1908年4月7日から8月19日まで「東京朝日新聞」に連載、10月に緑陰叢書第二篇として自費出版した。「文学界」創刊ごろの同人たちとの交流をモデルとして、若者たちが現実と理想に悩み、苦しみながら、それぞれの道を見つけて歩き出すまでを描いたもの。著者初の自伝的小説。これより前の時期を描いた作品に、『桜の実の熟する時』がある。
『春』(はる)は、島崎藤村の長編小説。当初書き下ろしの予定だったが、二葉亭四迷の勧めで、1908年4月7日から8月19日まで「東京朝日新聞」に連載、10月に緑陰叢書第二篇として自費出版した。「文学界」創刊ごろの同人たちとの交流をモデルとして、若者たちが現実と理想に悩み、苦しみながら、それぞれの道を見つけて歩き出すまでを描いたもの。著者初の自伝的小説。これより前の時期を描いた作品に......