播州葡萄園(ばんしゅうぶどうえん)は、明治時代、兵庫県加古郡印南新村(現・加古郡稲美町)にあった国営のブドウ園およびワイナリー。明治前期の殖産興業政策の国家プロジェクトの一つで、ヨーロッパブドウの栽培とワインの醸造などを目的に1880年(明治13年)開設された。開設当初は、順調にブドウが生育していたが、1885年(明治18年)、フィロキセラによる虫害、さらに大雨と台風の被害を受け、甚大な損害を被った。1888年(明治21年)に民間に払い下げられた後、1896年(明治29年)には廃園状態となった。播州葡萄園に関する資料はほとんど残っていなかったため、長い間、......
播州葡萄園(ばんしゅうぶどうえん)は、明治時代、兵庫県加古郡印南新村(現・加古郡稲美町)にあった国営のブドウ園およびワイナリー。明治前期の殖産興業政策の国家プロジェクトの一つで、ヨーロッパブドウの栽培とワインの醸造などを目的に1880年(明治13年)開設された。開設当初は、順調にブドウが生育していたが、1885年(明治18年)、フィロキセラによる虫害、さらに大雨と台風の被害を受け......