摩訶衍(まかえん、महायान())とは、梵語のマハーヤーナー、(Mahā〈偉大な〉yāna〈乗り物〉)を意味する大乗の音訳。大きい乗り物の意で、鳩摩羅什訳の『摩訶般若波羅蜜経』の「乗大乗品(じょうだいじょうぼん)第十六」で初めて見られる。----摩訶衍(まかえん)は、8世紀の唐の仏教僧の名で、招聘されて禅を吐蕃(チベット)に伝えた。786年(貞元2年)、敦煌陥落の頃、ティソン・デツェン王は吐蕃に禅僧摩訶衍(マハヤーナ)を呼んで布教させた。吐蕃でインド仏教系の僧は、シャーンタラクシタ(寂護、? - 787年)亡きあと、禅の教義に疑義を示し、文書による論争を......
摩訶衍(まかえん、महायान())とは、梵語のマハーヤーナー、(Mahā〈偉大な〉yāna〈乗り物〉)を意味する大乗の音訳。大きい乗り物の意で、鳩摩羅什訳の『摩訶般若波羅蜜経』の「乗大乗品(じょうだいじょうぼん)第十六」で初めて見られる。----摩訶衍(まかえん)は、8世紀の唐の仏教僧の名で、招聘されて禅を吐蕃(チベット)に伝えた。786年(貞元2年)、敦煌陥落の頃、ティソン・......