形天(けいてん)は古代中国の神乃至英雄。「形」字を変えた刑天や邢天の他、「天」字を「夭」とする形夭、刑夭、邢夭といった表記(この場合は「けいよう」)もある。__NOTOC__『山海経』に拠れば、帝(恐らくは黄帝)と中原から遠く離れた西南方に位置する常羊(じょうよう)の山近くで神の座(恐らくは天帝の座)を掛けて争い、敗れて首級を常羊山に埋められるが、なおも両乳を目に臍を口に変え、干(かん。盾)と戚(せき。斧)とを手にして闘志剥き出しの舞を舞い続けたという。なお、後漢は『淮南子』墬形訓に注して、天神が手を断った後に天帝が首を断ったとするが、手を断たれたなら干戚......
形天(けいてん)は古代中国の神乃至英雄。「形」字を変えた刑天や邢天の他、「天」字を「夭」とする形夭、刑夭、邢夭といった表記(この場合は「けいよう」)もある。__NOTOC__『山海経』に拠れば、帝(恐らくは黄帝)と中原から遠く離れた西南方に位置する常羊(じょうよう)の山近くで神の座(恐らくは天帝の座)を掛けて争い、敗れて首級を常羊山に埋められるが、なおも両乳を目に臍を口に変え、干......