『岬にての物語』(みさきにてのものがたり)は、三島由紀夫の短編小説。11歳の夏に母と妹と行った房総半島の鷺浦という海岸での思い出を、一人称「私」によって夢想的に回想し物語られる作品である。この短編を書いている最中、三島は1945年(昭和20年)8月15日の敗戦を迎えた。舞台となっている房総半島の避暑地は、三島が1937年(昭和12年)の夏、12歳の時に母と妹と弟と訪れた千葉県夷隅郡興津町大字鵜原(現:勝浦市鵜原)である。1946年(昭和21年)、文芸雑誌『群像』11月号に掲載され、翌年1947年(昭和22年)11月20日に桜井書店より単行本刊行された。文庫......
『岬にての物語』(みさきにてのものがたり)は、三島由紀夫の短編小説。11歳の夏に母と妹と行った房総半島の鷺浦という海岸での思い出を、一人称「私」によって夢想的に回想し物語られる作品である。この短編を書いている最中、三島は1945年(昭和20年)8月15日の敗戦を迎えた。舞台となっている房総半島の避暑地は、三島が1937年(昭和12年)の夏、12歳の時に母と妹と弟と訪れた千葉県夷隅......