女体山(にょたいざん)は、香川県さぬき市と東かがわ市にまたがる、標高774mの阿讃山脈にそびえる山である。昔、不義をして京を追放された公家の娘が志度の浦で身の不幸を嘆いていた。通りかかった庄屋が同情し、家に連れて帰り一生の面倒を見た。彼女は恩義に報いる為、死後もこの地方の為に尽くすといって亡くなった。庄屋は彼女を近くの青木池に葬り、小さな祠を立てた。以来、雨の少ないときに祠に集まって念じると必ず雨が降ったと伝えられている。しかし青木池の周辺で不浄の物が漂着するなどしたため、村人が祠を矢筈山の東の峰に移し、女体神社として祀った。以来この山を女体山と呼ぶように......
女体山(にょたいざん)は、香川県さぬき市と東かがわ市にまたがる、標高774mの阿讃山脈にそびえる山である。昔、不義をして京を追放された公家の娘が志度の浦で身の不幸を嘆いていた。通りかかった庄屋が同情し、家に連れて帰り一生の面倒を見た。彼女は恩義に報いる為、死後もこの地方の為に尽くすといって亡くなった。庄屋は彼女を近くの青木池に葬り、小さな祠を立てた。以来、雨の少ないときに祠に集ま......