太歳星君(たいさいせいくん)は、中国の道教に伝わる太歳(木星の鏡像となる仮想の惑星)の神。太歳、太歳元帥、太歳神とも。祟り神でもあり、中国の天文官達は太歳星君のもたらす災いをさけるため、とりわけその年の太歳の方位に注意したという。太歳を恐れる信仰は長く、古くは後漢の王充が『論衡』で取り上げている。太歳は天上の木星と呼応して土中を動く肉の塊として考えられ、住居を建設するときは決してこれを犯してはならないとされた。『太平広記』には、太歳の祟りを信じず地下から掘り起こしたために一族滅亡となった家の説話が記されている。この太歳信仰を人格化したのが太歳星君であり、首......
太歳星君(たいさいせいくん)は、中国の道教に伝わる太歳(木星の鏡像となる仮想の惑星)の神。太歳、太歳元帥、太歳神とも。祟り神でもあり、中国の天文官達は太歳星君のもたらす災いをさけるため、とりわけその年の太歳の方位に注意したという。太歳を恐れる信仰は長く、古くは後漢の王充が『論衡』で取り上げている。太歳は天上の木星と呼応して土中を動く肉の塊として考えられ、住居を建設するときは決して......