画像引用元: upload.wikimedia.org司教法令集
『司教法令集』(Canon Episcopi) は、ウイッチクラフト(witchcraft、妖術、魔女術)の歴史における重要な資料のひとつである。これは906年頃にプリュムのレギーノが集成した『教会会議訴訟と教会の処理に関する書』(Libri de synodalibus cuasis et disciplinas ecclesiasticis)において初めて世に出たものであるが、レギーノはこれをもっと古いテクストと考えた。彼や後続の学者らはこれを314年のアンキラ公会議に由来するものと信じたが、その証拠となるものは現存せず、現代の学者はおそらく元は9世紀のフランク王国の法規だったのだろうと考えている。これは後に、教会法の一切を集成する初期の試みであったヴォルムスのブルカルドゥスによる『教令集』(Decretum)(1008年から1012年に編集)に収録された。「司教が教区から魔術師や妖術師を追放するために」という副題が付されていたことから、このテクストは『司教法令集』と呼ばれるようになった。1140年頃にはグラティアヌスによる権威ある『グラティアヌス教令集』(Corpus juris canonici)に収録された。グラティアヌスの選集に収められたことによってこのテクストは、ヨーロッパのウイッチクラフトに対するカトリック教会|ローマ・カトリックの見方が中世晩期において劇的に変化し始めるまでの間、数世紀にわたって権威ある法規として扱われた。ウイッチクラフトの問題に関するカトリック教会の神学的立場を示す初期の文献として、『司教法令集』は魔女狩り|魔女狂熱の時代を研究する史家の注目を大いに集めてきた。そしてまたロナルド・ハットンのような新異教主義の研究家の注目も集めてきた。というのもこのテクストは、ウイッチクラフト信仰がローマ神話の女神ディアーナへのペイガニズム|異教信仰と何らかのつながりがあるかもしれないということを示しているからである。アラディア、あるいは魔女の福音|チャールズ・ゴッドフリー・リーランドのような著作家は、一般にマーガレット・マリーが提唱したとされる「ヨーロッパのウイッチクラフトは前キリスト教の異教信仰の存続を示している」という仮説の証拠として、これを引き合いに出している。原著者である無名氏は、この「ディアーナの騎行」なるものは「迷信」であり「幻影」であり、そのような
