十行(じゅうぎょう)は、菩薩が修行して得られる菩薩五十二位の中、下位から数えて第21番目から第30番目の位をいう。十住の上位にあたり十廻向の下位にあたる。菩薩が十信、十住で自利を満足したといっても、利他の行が未満なので、この十行の位でさらに修行する。十住位の終位に仏子たる印可を得た後に、さらに進んで利他の修行を完全にするために衆生を済度することに努める位。上位から真実・善法・尊重・無著・善現・離癡乱行・無尽・無瞋根・饒益・観喜の10の位階がある。*真実行(しんじつぎょう)*:智慧波羅蜜を修行し、諸仏の真実の教えを学び、前の円融の徳相がすべて清浄無漏にして、......
十行(じゅうぎょう)は、菩薩が修行して得られる菩薩五十二位の中、下位から数えて第21番目から第30番目の位をいう。十住の上位にあたり十廻向の下位にあたる。菩薩が十信、十住で自利を満足したといっても、利他の行が未満なので、この十行の位でさらに修行する。十住位の終位に仏子たる印可を得た後に、さらに進んで利他の修行を完全にするために衆生を済度することに努める位。上位から真実・善法・尊重......