兒 説(げい ぜつ(えつ)、生没年不明)は戦国時代の思想家。宋の出身だが、斉に行き、稷下の学士の一人となった。白は色に名づけられた概念であり、馬は形に名づけられた概念であるからにして、白馬は二つの概念であり、一つの概念である馬とは別物だ、という白馬非馬説を唱え、稷下の学者を降参させたことで有名。兒説はいわゆる弁者であった。白馬非馬説は他に公孫竜によって唱えられたが、兒説のほうが少し先であった。兒説は、と言ったことでも有名。これは、論語に記されている孔子の言葉、という言葉から来たものであるらしい。当時、関所では馬に通行税をかけていた。兒説は白馬に乗っていけば......
兒 説(げい ぜつ(えつ)、生没年不明)は戦国時代の思想家。宋の出身だが、斉に行き、稷下の学士の一人となった。白は色に名づけられた概念であり、馬は形に名づけられた概念であるからにして、白馬は二つの概念であり、一つの概念である馬とは別物だ、という白馬非馬説を唱え、稷下の学者を降参させたことで有名。兒説はいわゆる弁者であった。白馬非馬説は他に公孫竜によって唱えられたが、兒説のほうが少......