佐保姫(さほひめ)は春の女神である。元は佐保山の神霊であり、948年の『陽成院一宮姫君歌合』では秋の歌に登場している。『記紀』における狭穂姫(沙本毘売)とは同名であることから混同される事があるが無関係。狭穂姫命の項、参照。五行説では春は東の方角にあたり、平城京の東に佐保山(現在の奈良県法華寺町法華町)があるためにそこに宿る神霊佐保姫を春の女神と呼ぶようになった。白く柔らかな春霞の衣をまとう若々しい女性と考えられ。この名は春の季語であり和菓子の名前にも用いられている。竜田山の神霊で秋の女神竜田姫と対を成す女神。竜田姫が裁縫や染めものを得意とする神であるため、......
佐保姫(さほひめ)は春の女神である。元は佐保山の神霊であり、948年の『陽成院一宮姫君歌合』では秋の歌に登場している。『記紀』における狭穂姫(沙本毘売)とは同名であることから混同される事があるが無関係。狭穂姫命の項、参照。五行説では春は東の方角にあたり、平城京の東に佐保山(現在の奈良県法華寺町法華町)があるためにそこに宿る神霊佐保姫を春の女神と呼ぶようになった。白く柔らかな春霞の......