乳の親(ちーのうや)は、沖縄県に伝わる女の妖怪。外見は優しい顔立ちの女性で、洗いざらしのような黒髪を長く垂らしており、乳房が非常に大きい。国頭村や大宜味村には、小児を葬るための童墓(わらべばか)という墓があるが、ここには乳の親がいて、葬られた子供に乳を飲ませて養うと信じられている。そのために6歳以下の子供が死ぬと、乳の親に頼むために重箱を盛って祀るという。一方で今帰仁村などでは、童墓や水中にいる乳の親が、まだ生きている子供を奪い去るといわれる。幼児に鏡を見せると、水面を鏡と思って水面に行きたがり、その挙句に乳の親に引きずり込まれるので、鏡を見せるべきではな......
乳の親(ちーのうや)は、沖縄県に伝わる女の妖怪。外見は優しい顔立ちの女性で、洗いざらしのような黒髪を長く垂らしており、乳房が非常に大きい。国頭村や大宜味村には、小児を葬るための童墓(わらべばか)という墓があるが、ここには乳の親がいて、葬られた子供に乳を飲ませて養うと信じられている。そのために6歳以下の子供が死ぬと、乳の親に頼むために重箱を盛って祀るという。一方で今帰仁村などでは、......