梵名ヴァスンダラー(वसुंधरा [Vasuṃdharā])はサンスクリットで「地」を表すため、日本では持地菩薩とされているが、ネパールでは女神、また『仏母大孔雀明王経』では七十三大羅刹女のうちの一人の「持地羅刹女」のことである。 例えば、インドでは、マンダラの制作時に, まずマンダラを地面に描く許可をヴァスンダラーに請願する作法が残っているが、このことは大地の女神としてのヴァスンダラーの基本性格を示している。ネパール仏教の研究者で、現・種智院大学のスダン・シャキャ講師によれば、このヴァスンダラーと混同されているものに、「法界語自在曼荼羅」と関連する福徳......
梵名ヴァスンダラー(वसुंधरा [Vasuṃdharā])はサンスクリットで「地」を表すため、日本では持地菩薩とされているが、ネパールでは女神、また『仏母大孔雀明王経』では七十三大羅刹女のうちの一人の「持地羅刹女」のことである。 例えば、インドでは、マンダラの制作時に, まずマンダラを地面に描く許可をヴァスンダラーに請願する作法が残っているが、このことは大地の女神としてのヴァ......