20/25HPはロールス・ロイスが1929年9月から1936年に製造した乗用自動車である。第一次世界大戦後に発売された中型ロールス・ロイス車トゥウェンティーは不況の産物ではあったが、狭い市街で扱いやすく、決して速くはないがバランスの取れた性能で高い評価を受けた。しかし時代が進み、ユーザーニーズを反映して重いボディーを架装されるようになると出力不足が否めなくなった。またその走りは、当時の水準では抜群にスムーズとは言われていたものの、エンジン回転数が3,300rpm付近に至るとクランクシャフトが捩れて共振を起こす問題が浮上した。そこで、新たに改良型のエンジンを......
20/25HPはロールス・ロイスが1929年9月から1936年に製造した乗用自動車である。第一次世界大戦後に発売された中型ロールス・ロイス車トゥウェンティーは不況の産物ではあったが、狭い市街で扱いやすく、決して速くはないがバランスの取れた性能で高い評価を受けた。しかし時代が進み、ユーザーニーズを反映して重いボディーを架装されるようになると出力不足が否めなくなった。またその走りは、......