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ボゼ

推定知名度9.27%15〜75歳男女
推定知名度--%20〜35歳男女

ボゼは、鹿児島県トカラ列島の悪石島に伝わる来訪神行事である。奇祭として知られており、1989年(平成元年)3月22日に、指定名称十島村悪石島の盆踊りとして、鹿児島県の無形民俗文化財に指定された。ボゼは盆の終わりに現れるとされる仮面装束で、その出現理由には諸説あるが、盆行事の幕を引くことで、人々を死霊臭の漂う盆から新たな生の世界へ蘇らせる役目を持つと指摘する研究者もいる。また、盆時期には先祖の霊とともに悪霊も現世にやって来るので、その悪霊を追い払うものとする説もある。盆の最終日翌日にあたる旧暦7月16日に、若者が赤土と墨で塗られた異形の面を被り、ビロウの葉の腰蓑を巻き、手首や足にシュロの皮をあててボゼに扮し、手には男根を模したボゼマラという長い棒を持つ。午後に島内の聖地とされるテラ(墓地に隣接する広場)を出発した3体のボゼは、島の古老の呼び出しと太鼓の音に導かれ、島民が盆踊りに集まっている公民館の前の広場を訪れる。一方で残された公民館では、悪霊を祓われた人々が安堵と笑いに満ち、酒や料理を楽しみながら夜が更けてゆく。かつてはトカラ列島の中之島 (鹿児島県)|中之島にもボゼが現れたというが、現在ではボゼ祭りの風習は悪石島にだけ伝わっている。

過去の推移