ベレッタM1915は、1915年にイタリアのベレッタ社が初めて開発した自動拳銃である。イタリア軍は1910年にセミ・オートマチックピストルとして、自国産のグリセンティ・オートマチック(後のグリセンティM1910)を正式採用していた。しかし1905年から本隊にさきがけて国境警備隊で使用され始めたグリセンティ・オートマチックの評判は芳しくなかった(グリセンティM1910の項を参照)。さらに第一次世界大戦が始まるとグリセンティは供給不足に陥った。そのため急遽開発されたのが本銃である。軍の要請もありベレッタ社は銃不足の解消のため商売上の関係のあったスペインからビク......
ベレッタM1915は、1915年にイタリアのベレッタ社が初めて開発した自動拳銃である。イタリア軍は1910年にセミ・オートマチックピストルとして、自国産のグリセンティ・オートマチック(後のグリセンティM1910)を正式採用していた。しかし1905年から本隊にさきがけて国境警備隊で使用され始めたグリセンティ・オートマチックの評判は芳しくなかった(グリセンティM1910の項を参照)。......