プット は、ルネサンス美術に描かれる、翼の生えた裸の幼児(男児)の図像である。しばしば複数体描かれ、複数形のプッティ とも呼ばれる。プットは、智天使(ケルビム)の別の姿であるとされる。天使は、中世には怪物のような姿で描かれてきたが、不老とされたのが誇張され、ルネサンス期には幼児に描かれるようになった。ただし、天使の本来の宗教的意味は失われており、単なる飾りとして描かれることが多い。あるいは、ローマ神話のクピードー(キューピッド、アモール)もしくはギリシア神話のエロースであるともされる。天使のプットとほとんど同じように描かれるが、題材がキリスト教のときは......
プット は、ルネサンス美術に描かれる、翼の生えた裸の幼児(男児)の図像である。しばしば複数体描かれ、複数形のプッティ とも呼ばれる。プットは、智天使(ケルビム)の別の姿であるとされる。天使は、中世には怪物のような姿で描かれてきたが、不老とされたのが誇張され、ルネサンス期には幼児に描かれるようになった。ただし、天使の本来の宗教的意味は失われており、単なる飾りとして描かれることが......