『ブッダチャリタ』(Buddhacarita、बुद्धचरित、仏所行讃、ぶっしょぎょうさん)とは、大乗仏教僧侶である馬鳴(アシュバゴーシャ)の著作とされる仏教叙事詩。釈迦の生涯に題材を採った、28編の韻文から成るサンスクリットの美文体文学(カービア)。サンスクリット原典は、前半の14編のみ現存し、後半は散逸。馬鳴はクシャーナ朝で活躍した初期大乗仏教の代表的人物だが、本作は後の時代のグプタ朝において進められることになる仏典のサンスクリット化の先駆でもあり、また、超人的存在としての仏陀を、説話や比喩の多用で表現する仏教文学を、確立・大成した作品ともされる。......
『ブッダチャリタ』(Buddhacarita、बुद्धचरित、仏所行讃、ぶっしょぎょうさん)とは、大乗仏教僧侶である馬鳴(アシュバゴーシャ)の著作とされる仏教叙事詩。釈迦の生涯に題材を採った、28編の韻文から成るサンスクリットの美文体文学(カービア)。サンスクリット原典は、前半の14編のみ現存し、後半は散逸。馬鳴はクシャーナ朝で活躍した初期大乗仏教の代表的人物だが、本作は後の......