フォスファテリウム(''Phosphatherium'')は、約5,870万年前(新生代古第三紀暁新世中後期〈サネティアン期初頭〉)の北アフリカに生息していた始原的特徴を持つゾウの一種。現在化石が発見されている限りで、最古の長鼻類と考えられる。同時に、狭義で言うところの「ゾウ」、すなわち真長鼻類(Euproboscidea)としても、現在知られる限り最初期の科であるヌミドテリウム科に属し、その中で唯一、暁新世に生息していたものである。化石は、モロッコのウーレド・アブドゥーン盆地(Ouled Abdoun Basin)にあるサネティアン層から、断片的な歯骨の......
フォスファテリウム(''Phosphatherium'')は、約5,870万年前(新生代古第三紀暁新世中後期〈サネティアン期初頭〉)の北アフリカに生息していた始原的特徴を持つゾウの一種。現在化石が発見されている限りで、最古の長鼻類と考えられる。同時に、狭義で言うところの「ゾウ」、すなわち真長鼻類(Euproboscidea)としても、現在知られる限り最初期の科であるヌミドテリウム......