『ビリティスの歌』(仏:''Chansons de Bilitis'')は、ピエール・ルイスによる1894年発表の散文詩集である。「サッポーの同時代の女流詩人による詩をギリシア語から翻訳した」として発表された、146歌の散文詩からなる詩集である。ビリティスは紀元前6世紀のギリシャに生まれた女性で、少女時代から死に至るまでの間に書き残した詩篇が19世紀になって発見された、ということになっていたが、これはルイスの虚構で、刊行当時多くの人がルイスに騙されて実在すると信じ、本気で論じた文芸批評家が恥をかいたという(沓掛良彦『エロスの祭司』水声社,2003)より。ド......
『ビリティスの歌』(仏:''Chansons de Bilitis'')は、ピエール・ルイスによる1894年発表の散文詩集である。「サッポーの同時代の女流詩人による詩をギリシア語から翻訳した」として発表された、146歌の散文詩からなる詩集である。ビリティスは紀元前6世紀のギリシャに生まれた女性で、少女時代から死に至るまでの間に書き残した詩篇が19世紀になって発見された、ということ......