パンクロニウム(Pancuronium)とはステロイド骨格を持つ神経筋接合遮断薬の一つである。一般には臭素と化合させた臭化パンクロニウムとして用いられる。筋弛緩作用を持つ為、手術を行い易くする目的で麻酔薬と併用される。作用機序は運動終末板のコリン作動性受容体とアセチルコリンとの結合を競合的に拮抗する事に因る。コリンエステラーゼ阻害薬が存在すると、シナプスに於けるアセチルコリン濃度が高まる為、パンクロニウムの拮抗作用は低下する。アメリカでは薬物による死刑執行時に使用する薬物としても知られる。日本では2012年3月末日に経過措置が廃止(販売中止)された。
パンクロニウム(Pancuronium)とはステロイド骨格を持つ神経筋接合遮断薬の一つである。一般には臭素と化合させた臭化パンクロニウムとして用いられる。筋弛緩作用を持つ為、手術を行い易くする目的で麻酔薬と併用される。作用機序は運動終末板のコリン作動性受容体とアセチルコリンとの結合を競合的に拮抗する事に因る。コリンエステラーゼ阻害薬が存在すると、シナプスに於けるアセチルコリン濃度......