デュピュイ・ド・ローム (Armored Croiseur Dupuy de Lôme) は世界に先駆けてフランスが発明・建造した世界初の装甲巡洋艦である。本艦の先には、甲板装甲と舷側装甲を併せ持ち、帆走に頼らず蒸気機関だけで行動可能な航洋巡洋艦は存在せず、本艦の後より近代巡洋艦の歴史が始まったのである。基本設計は名設計士官である造船提督のルイス・マリー・アンヌ・ド・ビュシィの手により纏められた。設計内容は同年代の前弩級戦艦「マッセナ」を小型化し、装甲を減じ、代わりに速力を増加したものである。この設計は当時のフランス海軍で支配的だったジューヌ・エコールと言......
デュピュイ・ド・ローム (Armored Croiseur Dupuy de Lôme) は世界に先駆けてフランスが発明・建造した世界初の装甲巡洋艦である。本艦の先には、甲板装甲と舷側装甲を併せ持ち、帆走に頼らず蒸気機関だけで行動可能な航洋巡洋艦は存在せず、本艦の後より近代巡洋艦の歴史が始まったのである。基本設計は名設計士官である造船提督のルイス・マリー・アンヌ・ド・ビュシィの手......