画像引用元: upload.wikimedia.orgシリア騒乱
シリア騒乱(シリアそうらん)は、シリアで2011年1月26日より始まり、現在も続く反政府運動及びシリア政府軍と反体制派による武力衝突である。後述の通り、国際連合などにより事実上の内戦状態と認識されていることからシリア内戦の名称が使われる事も多いが、ISなど勢力範囲がシリアに留まらない武装組織の影響も大きいことなどから名称には議論がある。シリア内戦、シリア騒乱以外にも、シリア危機などの表現を使うメディアもある。内戦と呼ばれることが多いため、シリア国民同士の紛争と思われがちだが、実際にはシリア国外からの参戦も多い。また、当初はアサド政権派のシリア軍と反政権派勢力の民兵との衝突が主たるものであったが、ジハード主義勢力のアル=ヌスラ戦線とシリア北部のクルド人勢力の間での衝突も起こっている。現在は反政権派勢力間での戦闘、さらに混乱に乗じ過激派組織ISILやアル=ヌスラ戦線、またペシュメルガを始めとしたシリア北部のクルド人勢力が参戦したほか、アサド政権の打倒およびISIL掃討のためにアメリカやフランスを始めとした多国籍軍やロシアやイランもシリア領内に空爆を行っており、内戦は泥沼化している。また、トルコ、サウジアラビア、カタールもアサド政権打倒のために反政府武装勢力への資金援助、武器付与等の軍事支援を行い内戦に介入している。また、実態として西側諸国が穏健派と断定する反政府武装勢力やアルカイダ系組織とIS(イスラム国)の間に明確な線引きをするのは難しく、各勢力が強固な組織を基盤としているわけではない。さらに、いずれも反アサド政権・反シーア派・反アラウィー派、反キリスト教のスンニ派のイスラム主義組織であるという共通点があることから、資金力の増減によって戦闘員の寝返りや武器交換も相互に行われているため、あくまでもISも反政府武装勢力のうちの一つととらえた方が実態に近く、イスラム国の残虐性だけが突出してるわではない。さらに、シリア政府側に立つ組織もシリア軍の他にシーア派民兵やヒズボラやイランのイスラム革命防衛隊なども参戦しており、これもまた統率が取れているわけではない。シリアで内戦が激化している理由として、主に4つがあげられる。まずは、トルコやアラブ・イスラム世界の中で敵対関係にあるイスラエルなどと国境を接しているという地政学的事情。次にシリアバース党政権が一貫した親露、親イランである一方、親欧米・親NATO諸国であるサウジアラビアを
