キュリーの原理(-げんり:Curie's principle または Curie dissymmetry principle)とは、線形な物理学的現象において、原因となる事象が持っていた空間対称性は、それによる結果にも現れなければならないという原理である。逆に言えば、結果に非対称性があれば、それは原因に由来するものでなければならない。ピエール・キュリーが1894年に結晶に関して述べたもので、物理現象の結果に現れる対称性は、結晶構造と外部からの影響(原因)とに共通の対称性であるというものである。わかりやすい例を示すと、無重力状態でよく混ぜた砂(砂粒の密度は不......
キュリーの原理(-げんり:Curie's principle または Curie dissymmetry principle)とは、線形な物理学的現象において、原因となる事象が持っていた空間対称性は、それによる結果にも現れなければならないという原理である。逆に言えば、結果に非対称性があれば、それは原因に由来するものでなければならない。ピエール・キュリーが1894年に結晶に関して述......