カリコテリウム(''Chalicotherium''…小石の獣、を意味する)は新生代中新世から鮮新世にかけてユーラシアの各地に棲息していた奇蹄目の動物。全長2メートル、体高1.8メートルほど。体型はウマに似るが、蹄の代わりに鉤爪を持つのが特徴。通常はこの爪を保護するようにナックル・ウォーキングで歩いていたと推測されている。前脚が後脚に比べ極端に長く、そのため下半身へかけて背中が著しく傾斜するのも特徴。長い腕と鉤爪を駆使し、木の葉を枝から手繰り寄せて食べていたと推測される。前脚の鉤爪は外敵に対する防御の役割も果たしたかも知れない。住環境としていた温暖な森林の......
カリコテリウム(''Chalicotherium''…小石の獣、を意味する)は新生代中新世から鮮新世にかけてユーラシアの各地に棲息していた奇蹄目の動物。全長2メートル、体高1.8メートルほど。体型はウマに似るが、蹄の代わりに鉤爪を持つのが特徴。通常はこの爪を保護するようにナックル・ウォーキングで歩いていたと推測されている。前脚が後脚に比べ極端に長く、そのため下半身へかけて背中が著......