アシュラフ・イーナール((? - 1460年)は、エジプトを支配したブルジー・マムルーク朝の第14代スルタン(在位:1453年 - 1460年)。第12代スルタンであったザーヒル・ジャクマクに仕えたマムルークで、ジャクマクがロドス島遠征を行なったときにはその総司令官を務めた。1453年のジャクマクの死後、その息子のマンスール・ウスマーンが失政を行なってマムルークの支持を失ったのを見てクーデターを起こし、スルタンに即位した。イーナールの時代にはオスマン朝の勢力拡大が急速に進められており、即位した年には遂に東ローマ帝国が滅ぼされている。このため、小アジアやバル......
アシュラフ・イーナール((? - 1460年)は、エジプトを支配したブルジー・マムルーク朝の第14代スルタン(在位:1453年 - 1460年)。第12代スルタンであったザーヒル・ジャクマクに仕えたマムルークで、ジャクマクがロドス島遠征を行なったときにはその総司令官を務めた。1453年のジャクマクの死後、その息子のマンスール・ウスマーンが失政を行なってマムルークの支持を失ったのを......