神津島のかつお釣り行事(こうづしまのかつおつりぎょうじ)は、東京都神津島村の鎮守である物忌奈命神社の例大祭に行われる行事である。豆州海島風土記に「鰹煮たるお水良き故か鰹節他島に優りて・・」という記述もあるように、鰹節は神津島の特産品であった。動力船など無い時代、手漕ぎ四丁櫓/五丁櫓の小船で海原を押し渡る「板子一枚下は地獄」の漁師が、カツオを釣り持ち帰り、今ある命を「神からのあずかりもの」と感謝し、その日の初漁を鎮守の明神さまに捧げ、或いは節会に数本の青竹を組んで舟を模しカツオ釣りを真似た所作を奉納し、感謝の意を顕した行事が伝承されているものである。毎年8月......
神津島のかつお釣り行事(こうづしまのかつおつりぎょうじ)は、東京都神津島村の鎮守である物忌奈命神社の例大祭に行われる行事である。豆州海島風土記に「鰹煮たるお水良き故か鰹節他島に優りて・・」という記述もあるように、鰹節は神津島の特産品であった。動力船など無い時代、手漕ぎ四丁櫓/五丁櫓の小船で海原を押し渡る「板子一枚下は地獄」の漁師が、カツオを釣り持ち帰り、今ある命を「神からのあずか......