「山月記」(さんげつき)は、中島敦の短編小説である。1942年5月、『文學界』に「古譚」の名で「文字禍」と共に発表され、中島のデビュー作となった。唐代、詩人となる望みに破れて虎になってしまった男・李徴が、自分の数奇な運命を友人の袁傪に語るという変身譚であり、清朝の説話集『唐人説会』中の「人虎伝」が素材になっている。文部科学省認定教科書『国語』の題材にしばしば採用され、中島の作品中でも知名度が高い。野村萬斎による舞台化がある。
「山月記」(さんげつき)は、中島敦の短編小説である。1942年5月、『文學界』に「古譚」の名で「文字禍」と共に発表され、中島のデビュー作となった。唐代、詩人となる望みに破れて虎になってしまった男・李徴が、自分の数奇な運命を友人の袁傪に語るという変身譚であり、清朝の説話集『唐人説会』中の「人虎伝」が素材になっている。文部科学省認定教科書『国語』の題材にしばしば採用され、中島の作品中......