四大奇書(しだいきしょ)とは、中国で元代から明代にかけ、俗語体で書かれた4つの長編小説の総称。「奇書」とは「世に稀なほど卓越した書物」という意味である。「四大奇書」は清代前期の書店が販売促進用につけたキャッチフレーズであり、その名は清中期の乾隆年間(1736年 - 1795年)に芥子園刊本において確立した。「四大奇書」に挙げられているのは『三国志演義』、『水滸伝』、『西遊記』、『金瓶梅』の4作品である。だが、本場中国では清中期になってから『金瓶梅』の代わりに『紅楼夢』を加えたものを「四大名著」と呼ぶようになり、「四大奇書」よりこちらの方が一般的である。
四大奇書(しだいきしょ)とは、中国で元代から明代にかけ、俗語体で書かれた4つの長編小説の総称。「奇書」とは「世に稀なほど卓越した書物」という意味である。「四大奇書」は清代前期の書店が販売促進用につけたキャッチフレーズであり、その名は清中期の乾隆年間(1736年 - 1795年)に芥子園刊本において確立した。「四大奇書」に挙げられているのは『三国志演義』、『水滸伝』、『西遊記』、『......