画像引用元: blog-imgs-32.fc2.com信仰の寓意
『信仰の寓意』(しんこうのぐうい、Allegorie op het geloof、The Allegory of Faith)は、オランダ黄金時代の絵画|オランダ黄金時代の画家ヨハネス・フェルメールが1670年から1672年ごろに描いた絵画。1931年以来、ニューヨークのメトロポリタン美術館が所蔵している 。1666年から1667年ごろに描かれた『絵画の寓意』ともよばれる『絵画芸術 (フェルメールの絵画)|絵画芸術』とともに、フェルメールが描いた現存する二点の寓意画のうちの一つである。当時の絵画ジャンルの優劣を表す「ジャンルのヒエラルキー ()」では歴史画に分類される作品で、室内に一ないし二人の人物が配された、フェルメールの典型ともいえる構成の作品である。『信仰の寓意』と『絵画芸術』は使用されている遠近法|透視図法がほとんど同じであり、画面左には下部がまとめられた多色使いのタペストリー|タペストリが配されているなど、よく似た構成の作品となっている。さらに『絵画芸術』にはルネサンス期の美術学者チェーザレ・リーパ に由来する文芸の女神クレイオー|クリオの寓意も描かれている。また、フェルメールの『恋文 (フェルメールの絵画)|恋文』にも『信仰の寓意』とよく似た、金飾りがあしらわれた羽目板が描かれている。『信仰の寓意』と『絵画芸術』には、他のフェルメールの絵画とは作風と目的に明確な相違が見られる。どちらも複雑な寓意に満ちた作品といえるが、『信仰の寓意』では「普段フェルメールが重視していた自然主義的描写ではなく、別の手法で作品を描きあげるために様式的描写が選ばれている」とされている。『絵画芸術』は人物もポーズも自然主義的な素朴な表現で描かれているが、『信仰の寓意』の人物像はバロック絵画|バロック的な劇的表現で描かれている。
